何故私は「小規模特養」を選んだのか?15年働いた介護課長が語る従来型とのリアルな違い

ユニットと従来型

 ※この記事にはプロモーションが含まれます。

 介護職として働く上で、あなたの「介護観」「働きやすさ」を最も大きく左右するもの。

 それは、勤務する施設の「規模」かもしれません。

 多くのスタッフと共に働く従来型特養と、家庭的な雰囲気の小規模特養。

 「一体、どちらが自分に合っているんだろう?」と、職場選びで悩んだ経験はありませんか?

 新卒で就職先を選ぶ際、そして介護課長として多くのスタッフのキャリアを見てきた中で、私が何故小規模特養という舞台を選び続けてきたのか。

 その理由を4つのリアルな違いからお話しします。

目次

ケアの考え方:集団ケアVS個別ケア

個別VS集団

 施設規模による最も根本的な違いは、ケアに対する考え方、そのものです。

従来型特養の「効率性」と集団ケア

 定員50名以上が一般的な従来型特養では、多くの利用者様を限られた人員でケアするため、効率性が重視されます。

 決められた時間に一斉に入浴したり、食堂に集まって食事をしたりといった「集団ケア」が中心となり、タイムスケジュールに沿って動くことが求められます。

小規模特養の「個別性」とユニットケア

 一方、定員29名以下の小規模特養では、10名以下の少人数グループ(ユニット)を固定するスタッフが担当する「ユニットケア」が基本です。

 私が小規模特養を選んだ最大の理由は、この「一人ひとりの暮らしに寄り添う」という個別ケアの理念に、強く心を惹かれたからです。

 利用者様の生活リズムを尊重し、その人らしい暮らしを支えることに、介護という仕事の真髄があると感じています。

働き方:分業制VSマルチタスク

マルチタスク

 ケアの考え方が違えば、当然、スタッフの働き方も大きく異なります。

専門性を深めやすい従来型の「分業制」

 スタッフ数が多い従来型特養では、「入浴専門」「レクリエーション担当」のように、業務が役割分担されていることがあります。

 特定の業務に集中できるため、一つの技術や知識を深く追求したい、専門性を高めたいという方には、効率的な働き方と言えるでしょう。

オールラウンドな力が身につく小規模特養の「マルチタスク」

 対照的に小規模特養では、一人のスタッフが直接的なケアから、簡単な調理、掃除、レクリエーションの企画、家族様との連絡調整まで、幅広い業務をこなす「マルチタスク」が求められます。

 大変な面もありますが、施設の運営に関わる多様なスキルが自然と身につくため、オールラウンドな介護職として成長できるという大きなメリットがあります。

人間関係:広く浅くVS狭く深く

一人一人と深く関わる

 毎日多くの時間を過ごす職場だからこそ、人間関係は非常に重要な要素です。

多くの同僚と関わる従来型の「広く浅い」関係

 スタッフ数が100名を超えることもある従来型特養では、関わる人の数も多くなります。

 様々な年代や経歴の同僚から刺激を受けられる一方、人間関係は比較的「広く浅く」なりがちです。

 もし苦手な人がいても、シフトによっては顔を合わせずに済む、といった気楽さもあるかもしれません。

家族のような一体感が生まれる小規模特養の「狭く深く」関係

 小規模特養では、ほぼ毎日同じメンバーで働くため、人間関係は必然的に「狭く深く」なります。

 チームとしての一体感が生まれやすく、家族のように喜びも苦労も分かち合える強い絆が育まれるのが魅力です。

 しかしその反面、一度関係がこじれると、逃げ場がなく精神的にきつくなるリスクも内包しています。

給料とキャリア:どっちが有利?

何が有利か悩む介護士

 キャリアを考える上で、給料やキャリアパスの違いは無視できません。

給与水準と福利厚生のリアル

 一般的には、大規模な社会福祉法人が運営する従来型特養の方が、基本給が高く、退職金制度などの福利厚生が充実している傾向にあります。

 しかし、小規模特養でも、処遇改善加算の手当が手厚かったり、役職に就くチャンスが多かったりと、一概に給料が低いわけではありません。

 法人の方針による差が非常に大きいのが実情です。

キャリアパスの描きやすさの違い

 従来型特養は、平職員からフロアリーダー、主任、課長といった、段階的なキャリアパスが明確に示されていることが多いです。

 一方、小規模特養は組織がフラットな分、苦手でも実力次第でユニットリーダーなどに抜擢されるチャンスが多くあります。

 また、マルチタスクで得た幅広い知識は、将来ケアマネジャーなどを目指す上でも、大きな強みとなります。

最終的に、あなたが職場選びで大切にすべきこと

チームで作り上げる

 ここまで4つの違いを解説してきましたが、結局のところ、どちらが良い・悪いということはありません。

 大切なのは、あなたの価値観や性格、そして将来の目標に、どちらの働き方が合っているかです。

 もしあなたが「一人ひとりと深く向かいたい」「チームで何かを創り上げるのが好き」「幅広いスキルを身につけたい」と考えるなら、小規模特養は最高の職場になるでしょう。

 逆に「専門スキルを極めたい」「安定した大手で働きたい」「プライベートと仕事はきっちり分けたい」と考えるなら、従来型特養の方が合っているかもしれません。

 このような施設の内部情報や、あなたの性格に合った職場を一人で見つけるのは至難の業です。

 そこで活用すべきなのが、介護専門の転職エージェントです。

 私が後輩の相談に乗る際も必ず進めていますが、マイナビ介護職のような大手エージェントなら、従来型から小規模特養まで、数多くの求人情報と、それぞれの施設のリアルな内部情報を持っています。

 あなたの「介護観」を伝えることで、プロの視点から最適な職場を提案してくれます。

まとめ:最高の職場とは、あなたがあなたらしく輝ける場所

 職場選びは、あなたの介護職としてのキャリア、ひいては人生を大きく左右する重要な決断です。

 どちらの施設形態にも、素晴らしい魅力と、乗り越えるべき課題があります。

 この記事が、あなたが自分自身の価値観と向き合い、心から「ここで働きたい」と思える、最高の職場を見つけるための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

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