良い介護施設と悪い介護施設の見分け方【15年経験の介護課長の視点】

良い施設と悪い施設と見比べる介護士

 ※この記事にはプロモーションが含まれます。

 介護職として転職を考えた時、誰もが「今度こそ、良い施設で働きたい」と願うはずです。

 しかし、求人情報だけでは、施設の本当の姿(ブラックではないか)は決して見えてきません。

 この記事では、私が採用側として「ここは良い施設だ」「ここは危ない」と判断する、見学時にチェックすべき4つの重要なポイントを、裏の視点も交えて公開します。

目次

【ポイント①】職員の表情と挨拶

挨拶をする介護士

 施設の「空気感」は、職員の表情と挨拶に最もよく表れます。

 挨拶は、心の余裕に比例する

 良い施設の職員は、来客者に対して必ず、立ち止まって笑顔で挨拶をしてくれます。

 これは、職員一人ひとりが、自分の仕事に余裕と誇りを持っている証拠です。

 逆に、険しい表情で下を向いて足早で通り過ぎたり、挨拶を無視したりする職員が多い場合、それは慢性的な人手不足や、人間関係のストレスが溜まっている「悪い施設」である可能性が高いです。

【ポイント②】施設の清潔感とニオイ

匂いを嗅ぐ介護士

 施設の「清潔感」と「ニオイ」は、その施設が利用者様の尊厳とケアの質にどこまで配慮しているかを測る、最も重要なパロメーターです。

清潔感:「排泄臭」がしないことの重要性

 これは、良い施設か悪い施設かを分ける、最も単純かつ決定的なポイントです。

 排泄臭がしない施設は「排泄のタイミングを把握し、汚れる前に適切なケアを提供できている」つまり、職員の数と技術に余裕があることを示しています。

 逆に、常に排泄臭がする施設は、職員が忙しすぎて適切なケアを怠っている(ネグレクトの予兆)可能性が高く、大きなレッドフラッグです。

整理整頓から見る「業務の質」

 共有スペースや職員のステーションが乱雑ではないか、物品が雑然と置かれていないかもチェックしましょう。

 整理整頓が行き届いていることは、職員が「ヒヤリハット(事故の予兆)」を防ごうという意識を持ち、業務の質が高い証拠です。

【ポイント③】掲示物とイベントの様子

イベントのポスターを貼る介護士

 利用者様の生活の「豊かさ」に配慮している施設かどうかは、壁に貼られた掲示物を見れば一目瞭然です。

生活の豊かさを示す「掲示板」

 掲示板に飾られているのは、単なる事務連絡だけでしょうか?

 良い施設の掲示板には、以下のような特徴が見られます。

  • 季節感:季節の花の飾りや、クリスマス、お正月といった行事の飾り付けがある。
  • 利用者の笑顔:利用者がレクリエーションやイベントで心から楽しんでいる写真が、生き生きと飾られている。
  • 活動の痕跡:利用者が作成した絵や工作、習字などが飾られ、生活への「やりがい」を尊重している。

 事務的な連絡ばかりで、利用者様の笑顔の写真が全くない施設は、生活の「豊かさ」への配慮が欠けている可能性が高いです。

【面接でチェック】質問への回答でわかるブラック施設の特徴

質問をする介護士

 施設の上司や管理職が、その施設の顔であると同時に、本質的なブラックな問題を隠す役割を担っていることもあります。

 面接の場こそ、核心に迫る質問をしましょう。

採用側が誤魔化しがちな「曖昧な質問」

 以下の質問に対し、上司や採用担当者が「ほとんどありません」「大丈夫です」といった、曖昧な回答で濁す場合、要注意です。

  • 「平均残業時間はどれくらいですか?」
    • ブラックサイン:「ほとんどありません」(真実:サービス残業が常態化している可能性)。
  • 「有給消化率はどれくらいですか?」
    • ブラックサイン:「取れない人はまずいません」(真実:申請しにくい雰囲気がある可能性)。
  • 「昨年度の離職率は?」
    • ブラックサイン:「毎年一桁台です」(真実:新人の離職率とベテランの離職率を分けている可能性がある)。

 このように、具体的な数字で返ってこない場合は注意が必要です。

質問の例:安全体制を問う質問

 管理職が最も嫌がるのは「安全」や「教育」に関する具体的な突っ込みです。

 「良い施設」は、これらの質問にこそ、自信を持って答えてくれます。

  • 「腰痛予防のためのリフトやスライディングシートの導入状況は?」
  • 「新人教育の期間と、指導担当者は誰がつくのか?」

ブラック施設への転職を防ぐための最終戦略

新しい職場を探す介護士

 あなたがこれらのブラック施設を避け、本当にいい施設で転職を成功させるためには、個人での努力には限界があります。

「内部情報」を持つエージェントを活用する

 あなたがこれらのポイントをクリアしている施設を見つけたとしても、その施設の人間関係や残業の実態といった、求人票には決して載らない内部情報を持つプロに頼ることが、最も確実な方法です。

 マイナビ介護職のような介護専門の転職エージェントは、単に求人を紹介するだけでなく「あの施設は人間関係が良好だ」「この施設は残業が少ないと評判だ」といった、リアルな内部情報を持っています。

 求人票から集めた情報に基づいて、あなたの希望に合った「ホワイト施設」を紹介してもらうことが、失敗しないための最大の防御作です。

まとめ:良い施設とは、利用者様と職員に「余裕」がある施設

職員と仲がいい介護士

 良い施設とは、結局のところ、利用者様と職員に「心の余裕」がある施設です。

 心の余裕は、職員の表情を穏やかにし、清潔感に繋がり、利用者様の生活の豊かさへの配慮を生み出します。

 この「心の余裕」がある職場を探すことこそが、あなたの介護職としてのキャリアを長く、そして豊かに続けるための、最大の戦略です。

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