【解決策】介護の仕事でミスが多くて落ち込む…介護課長が語る原因と対策

ミスを落ち込む介護士

 ※この記事にはプロモーションが含まれます。

 「また、やってしまった…」

 「どうして私だけ、こんなにミスが多いんだろう…」

 「もう、この仕事に向いていないのかもしれない」

 仕事でのミスが続き、そんな風に自分を責めて、深く落ち込んでいませんか?

 最初に、あなたに最も伝えたいことがあります。

 ミスをしない人間など、どこにもいません。

 私自身、数え切れないほどのミスをしてきました。

 大切なのは、ミスをした自分を責め続けることではありません。

 「何故ミスが起きたのか」という原因(メカニズム)を冷静に知り「二度と繰り返さないための仕組み」を作ることです。

 この記事は、そんなあなたのための、具体的な処方箋の一つです。

目次

何故ミスは起きる?ヒューマンエラーの正体

悩む介護士

 仕事のミスは「やる気がないから」「能力が低いから」起きるものではありません。

 そうではなく、人間の脳の特性や、その時の環境によって引き起こされる「ヒューマンエラー」なのです。

 まずは、あなたのミスの正体を客観的に知ることから始めましょう。

あなたのミスはどのタイプ?

 ヒューマンエラーは、大きく分けると以下の3つのタイプがあります。

ミスタイプ
うっかりミス(スリップ)

「ついうっかり」起こるミスです。作業自体には慣れているのに、忙しさや疲れから、手順を飛ばしてしまったり、いつもと違う行動を取ってしまったりすること。例えば「いつもはAさんに配膳するお茶を、間違えてBさんに置いてしまった」などです。

ミスタイプ
勘違いミス(ミステイク)

知識不足や、思い込みによって、判断そのものを間違えてしまうミスです。例えば「Aさんの入浴介助は今日だと思い込んでいたが、本当は明日だった」など、本人は「正しい」と思って行動しているのが特徴です。

ミスタイプ
ど忘れミス(ラプス)

「やろうと思っていたのに、忘れてしまった」というミスです。例えば「申し送りで〇〇さんに伝えるべき重要事項があったのに、忙しさの中で忘れてしまった」などです。

 これらは、あなたの性格の問題ではなく、忙しさ、疲労、ストレス、職場の複雑なルールといった「環境」によって、誰にでも引き起こされます。

【対策】ミスを軽減させるための具体的な「仕組み」づくり

指差し確認する介護士

 「気を付ける」「頑張る」といった精神論では、ミスは絶対に防げません。

 ミスは「仕組み」で防ぐものです。

 ここでは、私が多くの後輩に指導し、絶大な効果があった具体的な対策を紹介します。

①「指差し・声出し確認」で、脳を覚醒させる

 「うっかりミス」や「勘違いミス」に最も効果的なのが、この「指差し・声出し確認」です。

 薬を配る際「〇〇さんのお薬です。〇月〇日、朝食後。お名前、確認しました」と、指で差し、声に出す。

 たったこれだけの動作が、あなたの脳を「自動操縦モード」から「確認モード」へと強制的に切り替え、ミスを防いでくれます。

②「ポケットメモ」で、忘却と戦う

 「ド忘れミス」に対する最強の武器が、メモを取る習慣です。

 先輩からの指示、利用者様の小さな変化、自分がやろうと思ったこと。

 その全てを、その場で、必ずポケットのメモ帳に書き留める癖をつけてください。

 「後で書こう」と思ったことは、ほぼ確実に忘れます。

③「To-Doリスト」と「完了チェック」で、抜け漏れを防ぐ

 特に夜勤など、一人で多くのタスクを管理しなければならない時こそ、この方法が有効です。

 勤務が始まったら、その日に「やるべきこと」を全て書き出し、一つ終わるごとに、線を引いて消していきます。

 こうすることで、頭の中で整理され「ど忘れ」を物理的に防ぐことができます。

ミスをした後の「報告」が、あなたの評価を決める

上司に報告する介護士

 ミスをした時、指導者や管理職である私たちが何よりも見ているのは、ミスそのものではありません。

 「ミスした後に、どう行動したか」です。

最悪の対応は「隠蔽」

 ミスをしてしまった恐怖や、叱られたくないという気持ちから、それを隠したり、嘘の報告をしたりすること。

 これだけは、絶対にやってはいけません。

 あなたのその小さな隠蔽が、利用者様の命に関わる重大な事故に繋がる可能性があるのです。

管理職が評価する「正しい報告」とは

 ミスを正直に、そして迅速に報告することは、あなたの評価を下げるどころか、むしろ「誠実で、信頼できる職員だ」という評価に繋がります。

 私たちは、以下の3点を重視しています。

  • 迅速性:ミスに気づいた瞬間に、すぐに報告したか。
  • 正確性:「〜と思う」といった言い訳や推測ではなく、いつ、どこで、何が起きたかという「事実」を5W1Hで正確に伝えたか。
  • 誠実性:ミスを真摯に受け止め、反省する態度が見られるか。

同じミスを繰り返す同僚への関わり方

同僚と仲が良い介護士

 この記事を読んでいる方の中には、自分のミスではなく、同僚のミスにイライラしたり、悩んだりしている方もいるかもしれません。

 その同僚を「やる気がない」と責めても、何も解決しません。

 ミスが繰り返されるのは、その人個人の問題ではなく、チームの「仕組み」に問題があるからです。

 管理職だった私の視点からアドバイスするなら「何故、そのミスが起きるんだろうね?」「こういうリストを作って、二人でチェックし合うようにしてみない?」と、個人攻撃ではなく「チームの問題」として捉え、一緒に仕組みを考える姿勢で関わってみてください。

あなたの「ミス」を仕組みで解決する神アイテム

ペンとメモ帳を持つ介護士

 精神論ではなく「仕組み」でミスを防ぐために、私が実際に現場で愛用し、後輩にもすすめていた具体的なアイテムを紹介します。

①ポケットに最強の相棒を『多機能ペン』

 ケアの記録(黒)バイタルチェックの異常値(赤)申し送り事項(シャープペンシル)。

 介護現場では、複数の筆記具を瞬時に使い分けます。

 ペンを持ち帰る時間のロスや、使いたいペンが見つからないストレスは、それ自体がミスの温床です。

 ジェットストリームの「4&1」のような、書き心地抜群の多機能ペンが一本ポケットにあるだけで、あなたの思考は中断されません。

②「忘れる」を許さない『防水メモ帳』

 メモ習慣の相棒として、表紙が硬く、立ちながらも書け、入浴介助の湿気にも負けないタフなメモ帳は必須です。

 「ロディア(RHODIA)の防水メモパッド)は、その点で非常に優秀で、私のポケットにも常に入っていました。 

まとめ:ミスは「悪」ではなく「学ぶ機会」である

勉強する介護士

 仕事でミスをして落ち込むのは、あなたがそれだけ、真面目に、責任感を持って仕事に向かっている何よりの証拠です。

 ミスは、決して「悪」ではありません。

 それは、あなた自身や、職場の仕組みに潜む弱点を教えてくれる、最も貴重な「学ぶ機会」なのです。

 しかし、最後に介護課長として、一つだけお伝えしたいことがあります。

 もし、あなたの職場でミスが起きた時、ミスの原因を「仕組み」ではなく「個人のやる気」のせいにして、必要以上に個人を責め立てる文化があるならば…。

 あるいは、あなたがミスを恐れてしまうほど、慢性的な人手不足や過重労働が常態化しているならば…

 それは、あなたの努力や工夫で解決できる範囲を超えています。

 職員のミスを個人の責任に押し付けず、組織全体でミスを防ぐ仕組み(研修制度、安全委員会の活性化、適切な人員配置)に真剣に取り組んでいる「ホワイトな職場」は、必ず存在します。

 あなたの誠実な気持ちが報われる場所で働く権利が、あなたにはあります。

 介護専門の転職エージェントに相談し、安全管理体制が整った職場について情報収集することも、あなた自身を守るための懸命な選択です。

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