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「看護師に報告するのが怖い…」
「どうせ言っても『だから何?』と冷たくされる…」
「私たちの『生活の視点』を、全然わかってくれない!!」
介護職として、看護師との連携に悩み、高い壁を感じて、人間関係に疲れてしまっていませんか?
介護の世界で15年働き、管理職として、この「介護と看護の対立」という永遠の課題と向き合い続けてきたその経験から断言します。
そのギスギスした関係は、どちらかの性格が悪いから、で片付けられる問題ではありません。
それは、お互いの「専門性」の違いからくる、構造的な問題なのです。
この記事では、その構造を理解し、不要な対立を乗り越え、利用者様のための「最強のチーム」を作るための、3つの具体的なアプローチを紹介します。
何故介護職と看護師は対立しやすいのか?専門性の違いを理解する

連携の第一歩は、相手を知ることです。
何故、私たちは対立しやすいのでしょうか。
それは、お互いが見ている「視点」が、根本的に異なるからです。
介護職は「生活の視点」で見ている
私たち介護職の専門性は「生活」にあります。
その人らしい暮らしを24時間365日支えるため「食事が美味しく食べられたか」「日中、穏やかに過ごせていたか」「家族様と楽しそうに話していたか」といった、その方の感情や人生の物語に寄り添う「生活の視点」で物事を見ています。
看護師は「医療・治療の視点」で見ている
一方、看護師の専門性は「医療」にあります。
医師の指示のもと、利用者様の「命」を守るため、バイタルサイン、検査データ、病状の変化といった、リスク管理や治療に直結する「医療の視点」で物事を見ています。
「Aさんが食事を残した」という一つの出来事に対し、私たちは「何か嫌なことがあったのかな?」と感情を想像し、看護師は「血糖値や内臓機能に問題があるのでは?」と医学的リスクを想像する。
どちらも間違っていません。
この違いを理解せず、自分の正しさだけをぶつけ合うことが、対立の最大の原因なのです。
アプローチ①:リスペクトと「専門用語」の理解

この違いを乗り越える最初の鍵は、相手の専門性への「リスペクト(尊敬)」を、態度と言葉で示すことです。
相手の「専門性」と「忙しさ」を尊重する
看護師は、常に医師の指示と法的責任の中で、命のプレッシャーと戦っています。
私たちが報告や相談をする際「お忙しいところ失礼します」という、たった一言のクッション言葉があるだけで、相手の受け取り方は劇的に変わります。
相手の専門性と置かれた状況をリスペクトする姿勢が、信頼関係の土台となります。
「共通言語」で話す努力をする
連携がうまくいかない原因の一つに「言葉が通じない」ことがあります。
私たちが専門用語を学ぶことは、相手へのリスペクトを示すと同時に、介護職としてのあなたの専門性を高める、最強の武器になります。
介護福祉士の勉強で学ぶような、BP(血圧)、SpO2(酸素飽和度)、臥床(がしょう)といった基本的な医療用語を正しく理解し、使えるようになること。
その知的な努力を、看護師は必ず評価してくれます。
アプローチ②:客観的な事実に基づく「報告・連絡・相談」

看護師との連携で、最も悩みが多いのが「報告」の場面です。
ここで、あなたのプロとしての真価が問われます。
看護師が最も嫌う「主観的・感覚的」な報告
看護師が判断材料として欲しいのは、あなたの感想ではなく、客観的な「事実」と「データ」です。
- NGな報告:「〇〇さん、なんだか今日、元気がないみたいです…」
- 何故NGか:「元気がない」が、あなたの主観であり、どう対応すべきか判断できません。
感謝される「客観的・具体的」な報告
看護師は、以下の3つの要素が含まれた報告を求めています。
- 客観的な事実(データ):「〇〇さんの報告です。今朝のバイタルは、体温37.5℃、BP 140/90、SpO2 95%です」
- いつもとの「変化」:「平熱は36.5℃、BPは120台、SpO2は98%なので、いずれもいつもと違います」
- 付随する事実(生活の様子):「朝食は全粥を2割摂取。いつもより傾眠傾向で、『少しだるい』と話されています」
ここまで伝えれば、看護師は「ありがとう、すぐに見に行きます」と、迷わず次の行動に移れます。
この「事実に基づく報告」こそが、あなたの介護職としての価値を、最も雄弁に物語るのです。
アプローチ③:業務外でのコミュニケーションを試みる

最後の、しかし、非常に効果的なアプローチが、業務外での「雑談」です。
「看護師」という鎧を脱いだ「個人」を知る
私が管理職として見てきた中で、連携がうまくいくチームは、例外なく、休憩室での「雑談」が活発でした。
「あのドラマ見ました?」「お子さん、おいくつなんですか?」といった、仕事とは全く関係のない会話。
こうした雑談を通して「いつも怖い〇〇さん」が「猫が好きな〇〇さん」という一人の人間として見えてくる。
その人となりを知ることで、業務上の「怖い」という壁が、驚くほど低くなるのです。
専門知識と「働きやすい環境」が、あなたを救う

これらのアプローチは、あなたの努力と、それを支える環境があってこそ成り立ちます。
連携をスムーズにする「知識」という武器
看護師と対等に話すためには、やはり知識が不可欠です。
医療と介護の「共通言語」を学ぶために、私が後輩に勧めていたのが、『介護職のための医療知識』のような、高齢者の疾患やバイタルサインの読み方について、介護職向けにわかりやすく解説された書籍です。
こうした「知識の鎧」は、あなたの報告への自信となり、看護師からの信頼にも繋がります。
連携を拒否する職場からは、逃げる勇気を
しかし、あなたがどれだけ努力しても、看護師側が介護職を「下」とみなし、高圧的な態度を変えなかったり、組織全体として多職種連携の重要性を理解していなかったりする職場も、残念ながら存在します。
あなたの介護職としての誇りや、学ぶ意欲を一方的に踏みにじるような職場で、心をすり減らす必要は、どこにもありません。
介護職と看護師が、互いをプロとしてリスペクトし合い、活発に意見交換できる「ホワイトな職場」は、必ず存在します。
介護専門の転職エージェントに相談すれば、職場のリアルな人間関係や、多職種連携の活発度といった、求人票では見えない内部情報を得ることができます。
あなたが専門性が正しく評価される環境を選ぶことは、何より大切な自己防衛です。
まとめ:最高のチームケアは、互いへの「リスペクト」から生まれる

介護職と看護師は、利用者様を支える車の両輪です。
視点が違うからこそ、お互いに足りない部分を補い合える、最強のパートナーになれるはずです。
「生活」のプロである私たちから「医療」のプロである看護師へ。
まずは、あなたからリスペクトという名の橋を架けて見てください。
その小さな一歩が、チームを変え、利用者様の笑顔を変え、そして何より、あなたの仕事の「やりがい」を、大きく変えることになるはずです。

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