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「介護実習、うまくやれるかな…」
「厳しい指導者に当たったらどうしよう…」
「利用者さんと、ちゃんとコミュニケーション取れるだろうか…」
初めての介護実習を前に、期待と不安で胸がいっぱいなのではないでしょうか。
介護課長まで経験したその経験から断言します。
私たちが実習生に求めているのは、完璧な介護技術ではありません。
未来の仲間となるかもしれないあなたに、たった一つのこと「プロの介護職になるための姿勢」を見せてほしいのです。
この記事は、あなたの不安を自信に変え、介護実習を最高に実りのあるものにするための、指導者側から見た「攻略本」です。
心得①:実習生は「お客様」ではない。学ぶ姿勢を忘れない

まず最も大切な心構えからお話しします。
あなたは、施設見学に来た「お客様」ではありません。
期間が短いとはいえ、チームの一員として利用者様の生活に関わる「未来の専門職」です。
利用者様の仕草や様子に着眼し、観察する。
スタッフの動きを見て「何故、今あの声かけをしたのだろう?」と常に考える。
その主体的な「学ぶ姿勢」こそが、私たち指導者が見ている最初のポイントです。
心得②:挨拶・時間厳守・体調管理は評価以前の「入場券」

介護技術や知識を評価する以前に、社会人としての基本ができていなければ、スタートラインに立つことすらできません。
元気な「挨拶」は、利用者様やスタッフとの信頼関係を築く第一歩です。
「時間厳守」は、チームで働く介護現場のシフトを守り、仲間に迷惑をかけないための絶対条件です。
そして、あなた自身の「体調管理」。
万全の体調で望むことは、利用者様に感染症などをうつさないための、最も基本的なリスク管理なのです。
これらは、評価されるためのポイントではなく、プロの現場に入るための「入場券」だと心に刻んでください。
心得③:積極的な質問と、素直なフィードバックの受け入れ

実習は、あなたの「分からない」を解消するための絶好の機会です。
「特にありません」ではなく「〇〇について教えてください」
質問の仕方一つで、あなたの意欲は伝わります。
「何か質問はありますか?」と聞かれてどう答えますか?
「特にありません」と答えるのが、最も評価されません。
分からないことがあるの「が」当たり前です。
「Aさんの移乗介助の際、ベッドの高さを調整する前に柵を外してしまったのですが、どのような手順が最も安全だったか、もう一度教えていただけますか?」
というように、具体的な場面を挙げて質問することで、あなたの観察力と学習意欲を強くアピールできます。
指摘は、あなたへの期待の表れ
指導者からのフィードバックや、時には厳しい指摘に、落ち込んでしまうこともあるでしょう。
しかし、それはあなたへの「期待」への裏返しです。
どうでもいいと思っている相手に、わざわざ時間とエネルギーを使って指導はしません。
「この学生は、きっと良い介護職になる」と思うからこそ、私たちは真剣に向き合います。
指摘されたことは、素直に感謝の言葉と共に受け止め、同じ失敗を繰り返さない姿勢を見せてください。
実習日誌で「考察」を深めるための書き方

毎日の実習日誌は、あなたの学びを可視化し、評価を大きく左右する重要なツールです。
「感想文」で終わらせないための視点
「利用者さんと話せて楽しかったです」「疲れました」といった感想文で終わらせてはいけません。
実習日誌は、あなたの学びの軌跡を示す「研究ノート」です。
指導者が見たいのは、あなたの感情ではなく、プロの視点に立った「考察」です。
「事実」⇨「気づき」⇨「次への課題」の三段構造
良い考察を書くための簡単なコツは「事実」「気づき」「次への課題」という三段構造で考えることです。
- 事実:今日、〇〇さんの食事介助を見学した
- 気づき:その中で、指導者の方が、Aさんが食べやすいようにおかずを細かく刻むだけでなく、彩よく盛り付け直していることに気づいた
- 課題:食事や栄養摂取だけでなく、目で見て楽しむものだと学んだので、明日は配膳の際に、自分も盛り付けを意識してみたい
というように書くことで、あなたの学びの深さが明確に伝わります。
介護課長が語る「この実習生は伸びる」と感じた瞬間

最後に、私が実習指導をしてきた中で「この学生は、将来必ず良い介護職になるな」と確信した、忘れられないエピソードを二つ、お話しします。
指編み
ある物静かな女子学生が、利用者様がポツリと漏らした「昔、編み物が好きだったの」という一言を、実習日誌の片隅にメモしていた時です。
そして彼女は、次の日のレクリエーションの時間に、毛糸と編み棒を使わずに安全に楽しめる「指編み」を、その利用者様に提案したのです。
その時の、利用者様の少女のような笑顔と、学生の誇らしげな表情は、今でも私の脳裏に焼き付いています。
測定
これは、私が担当した実習生の話ではなく、私自身が実習に臨んでいたときに、一緒に受けていた学友のエピソードです。
手につくものは何でも口に運んでしまうBさんについてのことでした。
異食を防ぐために、Bさんの座っている机の上には、物が何一つ置かれておらず、他の机には花や、折り紙の創作物が飾られている状態でした。
Bさんの座っている机には他の利用者様も座っており、寂しく見える机の上を囲んで眺めている利用者様が印象に残ったそうです。
そこで、学友はBさんの手の長さを測ったそうです。
もちろん、車椅子から立ち上がった時の距離も。
そして、その距離を割り出し、その区間から外して花や折り紙を飾ったそうです。
しばらくBさんは手を伸ばし取ろうとしたそうですが、次第に回数も減ってきて、机を囲んだ利用者様と一緒に笑いながら眺めていることが増えたそうです。
卓越した技術ではありません。
ただ、利用者様一人ひとりに真摯に向き合い、その人らしい喜びを創造しようとする姿勢。
それこそが、私たちが実習生に最も見出してあげたいと願っている、輝く才能なのです。
実習を乗り切るための「準備」と「持ち物」

万全の準備が、あなたの不安を自信に変えてくれます。
私がもし、再度実習生として施設に赴く機会があるとすれば、必ず用意するであろう必須アイテムを紹介します。
指導者の言葉を一言も漏らさず記録するためのポケットサイズのメモ帳と、色分けして情報を整理できる三色以上のボールペンは絶対に必要です。
また、腕時計が禁止の施設も多いため、時間を意識してプロとして働く証としてナースウォッチを一つ持っておくと、指導者からの評価はぐっと上がります。
事前に介護の仕事についてイメージを掴んでおきたいなら『マンガでわかる!介護のしごと』のような入門書に目を通しておくだけでも、心の準備ができます。
実習は、あなたが「職場」を評価するチャンスでもある

実習は、施設があなたを評価する場であると同時に、あなたがその職場を評価する絶好の機会でもあります。
スタッフ同士の雰囲気は良いか、利用者様への言葉遣いは丁寧か、新人を育てようという文化があるか。
もし、実習中に「この職場では働きたくない」と感じたなら、それはあなたの就職活動における、非常に貴重な学びです。
卒業後の就職活動では、その経験を活かし、介護専門の就職エージェントに相談し、あなたに合った、本当に働きやすい職場を見つけることが何よりも大切です。
まとめ:介護実習は、未来の自分への最高の贈り物

介護実習は、慣れない環境で、緊張の連続かもしれません。
しかし、その経験は、学校の授業だけは決してえられない、生きた知識と、かけがえのない自信を、あなたに与えてくれます。
それは、未来の「プロの介護職」になるあなた自身への、最高の贈り物です。
この記事が、あなたの実習が素晴らしいものになるための一助となることを、心から願っています。
頑張ってください。

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