【実録・失敗談】何故私は介護現場で最大の過ちを犯したのか|介護課長の懺悔と教訓

落ち込む介護士

 ※この記事にはプロモーションが含まれます。

 私には、介護現場で決して起きてはならない、自己寸前の大きな過ちを犯した失敗談があります。

 今でも目を閉じると、その時の利用者様の表情、自分の手の震えを鮮明に思い出します。

 この記事は、あなたの失敗を責めるためではなく、私の「最大の失敗」を共有することで、あなたが二度と同じ過ちを繰り返さないように、そして、失敗から立ち直る勇気を待つための助けになることを願い、綴ります。

目次

それはリーダーになって1年目のことだった

疲れている介護士

 この失敗は、私がユニットリーダーになって、ちょうど1年が経とうとする、過信と慢心があった時期に起こりました。

板挟みの中で生まれた慢心

 当時の私は、ユニットリーダーという役職の責任と、現場の多忙な介護業務を一人で抱え込み、心身ともに疲弊していました。

 新人職員の指導に追われ、他職種との会議にも出席し、自分の業務も完璧にこなさなければならない。

 そんな「板挟み」の状態が続くと、人は知らず知らずのうちに「自分は特別な存在だ」「自分はミスをしない」という慢心を抱きがちになります。

 私の失敗は、この過信と、疲労がピークに達した時に起こりました。

たった一言の確認を怠ったことで起きた過ち

燃え尽きている介護士

 その日、私の担当するユニットに、重度のアレルギーを持つ新しい利用者様が入居されました。

 そして、事件は夕食の際に起こりました。

事故寸前で襲いかかった、辞めたいほどの絶望

 その日の夕食に、私はアレルギー対応の特別食ではなく、誤って厨房から運ばれてきた一般食のデザートを、その利用者様に提供しようとしました。

 短時間での業務の切り替え、他の新人職員への指示、そして、その直前の利用者様からのナースコール対応に追われ、私は「いつもの『食事の確認』というたった一つの確認を怠ったのです。

 幸い、配膳を終え、スプーンを口に運ぶ直前で、隣のユニットのベテラン職員が異変に気づき、ギリギリのところでストップをかけてくれました。

 事なきを得ましたが、あの時の私の手の震え、そして、その利用者様の命を危険に晒すところだったという絶望的な事実は、今でも目を閉じると鮮明に蘇ります。

 私は、その場で「辞めたい」と強く思いました。

絶望的な気持ちと、上司からの意外な言葉

上司に慰められる介護士

 事故寸前の事態を起こした直後、私は自己嫌悪と恐怖で、完全に思考停止状態に陥りました。

失敗を「個人」の責任にしない組織の文化

 その時、私の上司(施設長)が、私に浴びせた言葉は「何故、こんなミスをしたんだ」という叱責ではありませんでした。

 上司は、まず私を気遣い「大丈夫か。今は落ち着こう」と、私の精神的な安全を確保してくれました。

 そして、次に問いかけた言葉が「このミスを防ぐために、明日から組織として何を変えるべきか」でした。

 上司は、この失敗を私の個人的な不注意で終わらせず「新しい職員の担当と、アレルギー対応の申し送りの仕組み、必ず問題がある」と、組織のシステムの問題として捉え直してくれたのです。

 この時、私は「私は一人ではない。このチームに守られている」と、心の底から感じました。

この失敗から私が学んだ、仕事で最も大切な教訓

立ち直った介護士

 私の大きな失敗は、幸いにも事故には繋がりませんでしたが、私に介護職として、そしてリーダーとして最も大切な教訓を与えてくれました。

教訓①:人間は必ずミスをする生き物だと認める

 私たちは、ロボットではありません。

 疲労やストレスがあれば、誰でもミスを犯します。

 そのヒューマンエラーの可能性を「ゼロ」にしようとするのではなく「ヒューマンエラーが起きても、事故に繋がらない仕組み」をチームで作ることこそが、リーダーの仕事だと学びました。

教訓②:自分のミスを「仕組み」で償うこと

 この失敗を二度と起こさないために、私はすぐに新しい「配膳時のダブルチェックシステム」をユニットに導入しました。

 失敗を失敗のままで終わらせず、具体的な「仕組み」という永続的な改善策で償う。

 それが、プロとしての責任の取り方です。

教訓③:ヒューマンエラーのメカニズムを学ぶ

 この件以来、私はヒューマンエラーのメカニズムを徹底的に学びました。

 何故ミスが起きるのかを理論的に理解することで、自分を責めるのではなく、建設的な対策を考えられるようになるのです。

 私が今でも職員に勧めているのが、何故ミスが起きるのかを論理的に解説した『ヒューマンエラーの心理学』のような書籍です。

あなたの過ちを「成長」に変えるための環境選び

新しい職場を探す介護士

 私の大きな失敗は、組織の文化によって「教訓」へと変えることができました。

 しかし、あなたの過ちを、全てあなた個人の責任に押し付けようとする職場も、残念ながら存在します。

ミスを責め続ける職場は、危険な職場である

 ミスを恐れるあまり、何も発言できない、あるいはミスを報告できない文化の職場は、利用者様にとっても、あなたにとっても危険です。

 介護の現場は、ミスを隠蔽させようとする環境で、決して働いてはいけません。

あなたの勇気ある失敗を活かす場所へ

 あなたの勇気ある失敗は、組織の成長に活かす文化のある場所で働くことで、初めて意味を持ちます。

 もし、今の職場でミスを責められ続けているなら、あなたの成長をサポートしてくれる介護専門の転職エージェントに相談し、健全なリスクマネジメント体制を持つ職場を探してください。

 転職は、あなたのキャリアを守るための懸命な選択です。

まとめ:失敗は、最高の指導者である

楽しそうな介護士

 失敗は、あなたの介護職としてのキャリアにおいて、最も辛く、そして最も優れた「指導者」です。

 その痛みを忘れずに、教訓に変えること。

 そして、その教訓を二度と繰り返さない「仕組み」に昇華させること。

 その知恵こそが、あなたを真のプロフェッショナルへと導きます。

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