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「うちのチーム、全然まとまりがない…」
「職種間でギスギスしていて、利用者さんのための話ができない…」
「カンファレンスが、ただの報告会で終わってしまう」
介護現場で働く中で、チームケアの難しさに直面し、心を痛めている方は多いのではないでしょうか。
その経験から断言します。
良いチームケアは、一部の優秀なリーダーだけで作れるものではありません。
チーム全員がいくつかの「鍵」を共有することで、初めて機能するのです。
この記事では、バラバラな「個人の集団」を、利用者様のために一つの目標に向かう「最強のチーム」へと変える、3つの具体的な鍵を、私の経験からお話しします。
何故「チームケア」が重要なのか?

鍵の話をする前に、私たちが何故これほどまでにチームケアにこだわる必要があるのか、その目的を共有させてください。
「足し算」ではなく「掛け算」のケアを実現するため
介護職、看護師、ケアマネジャー、それぞれの専門職が、ただ自分の仕事をするだけでは、ケアの効果は「1+1+1=3」という足し算にしかなりません。
しかし、互いの専門性を尊重し、情報を共有し、一つの目標に向かって連携することで、その効果は「1×1×1」が5にも10にもなる「掛け算」へと変わります。
この相乗効果こそが、チームケアが目指す本来の姿です。
職場のバーンアウトを防ぎ、働きがいを守るため
一人のスタッフが、一人で問題を抱え込む必要はありません。
困難なケースにチームで向き合い、知恵を出し合い、責任を分かち合う。
そのような環境は、スタッフ一人ひとりの精神的な負担を軽減し、バーンアウトを防ぎます。
「一人じゃない」という安心感が、介護という仕事を長く続けていく上での、何よりの支えになるのです。
鍵①:明確な目標と「自分の役割」の共有

良いチームの出発点は、全員が同じ地図を持っていることです。
チームの「北極星」となる目標を設定する
あなたのチームは、今、誰のために、何を目指していますか?
まずは、チーム全員が共有できる、具体的で明確な目標が必要です。
例えば「Aさんが、最期まで穏やかに、自分らしく過ごせる環境を整える」といった、チーム全員が向かうべき「北極星」を、ケアプランの中心に据えて共有することから始めましょう。
自分の専門性と、チームにおける役割を理解する
目標を共有したら、次はその目標達成のために、各職種がどんな役割を担うのかを明確にします。
多職種連携において、自分と他者の役割を理解することは、不要な対立を避け、スムーズな連携を生み出します。
- 介護職:24時間、生活に最も寄り添い、日々の小さな変化を捉え、チームに発信する「センサー」としての専門家
- 看護師:医療的な視点から、利用者の健康状態を管理し、的確な判断を下す「医療の砦」としての専門家
- ケアマネジャー:制度や地域資源を活用し、利用者とチーム、そして社会を繋ぐ「司令塔」としての専門家
このように、それぞれの専門性を互いにリスペクトすることが、効果的な役割分担の第一歩です。
鍵②:職種間の壁を越えるための効果的なコミュニケーション

チームが機能しない原因のほとんどは、コミュニケーションの不足や誤解から生まれます。
「専門用語」ではなく「共通言語」で話す努力
各職種が、自分の分野の専門用語ばかりで話していては、情報は正しく伝わりません。
例えば、リハビリ職が使う専門的な筋肉の名前をそのまま伝えるのではなく「足の付け根の、身体を支える筋肉」といったように、誰にでも分かる「共通言語」に翻訳して話す。
そのほんの少しの配慮が、職種間の壁を溶かしていきます。
鍵③:対立を恐れない建設的な意見交換(カンファレンス)

良いチームは、決して「仲良しクラブ」ではありません。
利用者様のために、時には意見を戦わせることも必要です。
効果的なカンファレンスにするための3つのルール
ただの報告会や、声の大きい人の意見だけが通る場にしないために、私が管理職として徹底していた、カンファレンスを成功させるための3つのシンプルなルールを紹介します。
- ルール①:目的(ゴール)を明確にする今日のカンファレンスで「何を決定するのか」を、会議の冒頭で全員に共有します。「Aさんの今後の入浴方法について、具体的な手順を決める」など、ゴールが明確であれば、議論が脱線することはありません
- ルール②:事実ベースで話す「〜と思う」「〜な感じがする」といった主観的な感想ではなく、「昨日の記録では〜と記載」「バイタルは〜で推移」といった、客観的な事実やデータに基づいて意見を述べることが、建設的な議論の土台となります
- ルール③:人格ではなく意見を批評する反対意見は、相手への人格攻撃ではありません。「その意見には反対ですが、なぜなら…」と、あくまで「意見」に対して、その根拠と共に議論する。このルールを全員が守ることで、対立を恐れずに、本質的な議論ができるようになります
チームを最強にするための「学び」と「環境」

良いチームを作るには、リーダー自身の学びと、それを許容する職場環境が不可欠です。
あなたのチームビルディング能力を高める一冊
私がチーム作りに悩んだ時に何度も読み返し、多くのヒントを得たのが『THE TEAM(ザ・チーム)』です。
目標設定からメンバーの動機付けまで、介護現場にも応用できる、実践的なチームビルディングの理論が詰まっています。
最高のチームケアは「良い職場」から生まれる
しかし、あなたがどれだけ努力しても、多職種連携を軽視し、スタッフ同士の対立を放置するような文化の職場では、良いチームケアは実現できません。
もし、今の職場のチームワークに限界を感じているなら、それはあなたの能力不足ではなく、環境の問題かもしれません。
スタッフ同士がリスペクトし合い、建設的な意見交換を歓迎する文化のある職場は、必ず存在します。
介護専門の転職エージェントに相談すれば、そうした「チームで成長できる」優良な施設の内部情報を得ることができます。
まとめ:最高のチームケアは、最高の「やりがい」に繋がる

チームケアは実践することは、時に面倒で、骨の折れる仕事です。
しかし、職種の壁を越え、チーム一丸となって困難なケースを乗り越えた時の達成感は、介護職として経験できる、最高の「やりがい」の一つです。
この記事が、あなたのチームを、そしてあなたの働き方を、より良い方向へ導くための一助となれば、これほど嬉しいことはありません。

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