介護職1年目で「仕事できない」「向いていない」と辞めたくなった時の処方箋|介護課長より

悩む女性介護士

 ※この記事にはプロモーションが含まれます。

 「もう無理かもしれない…」

 「私、この仕事に向いてないんだ…」

 仕事終わりの帰り道や、ベッドの中で、そんな言葉が頭をぐるぐると回っていませんか?

 介護職として働き始めたばかりの、希望に満ちていたはずの毎日が、今はただ辛いだけ。

 そんな風に感じているかもしれませんね。

 この記事は、今まさに心が折れそうになっている、かつての私自身、そして私が出会ってきた多くの新人たちのような、あなたのためだけに書く「処方箋」です。

目次

「向いていない」と感じるのは、あなただけじゃない

向いていない

 まず、一番にお伝えしたいこと。

 それは「仕事ができない」「向いていない」と感じるのは、決してあなた一人ではない、という事です。

私も「辞めたい」と毎晩思っていた新人時代

 何をしても他の同期より時間がかかる、先輩の指示が一度で理解できない、忙しすぎて利用者様に笑顔を向ける余裕すらない。

 そんな自分が情けなくて「明日、仕事に行きたくない」と、毎晩のように思っていました。

 これは、程度の差こそあれ、ほぼ全て介護職が通る道なのです。

何故1年目は、誰もが壁にぶつかるのか

 介護の仕事は、身体介護の技術、医療や制度の知識、利用者様や家族様とのコミュニケーション能力、そしてチームで動く連携力まで、非常に幅広いスキルが求められます。

 これらを、たった数ヶ月で完璧にこなせる人はいません。

 理想と現実のギャップに苦しみ「向いていない」と感じてしまうのは、あなたが真面目にこの仕事と向き合っている、何よりの証拠なのです。

原因分析:「できない」と感じる5つの正体

一人で悩む女性介護士

 「仕事ができない」という漠然とした不安を、少しだけ具体的に分解して、客観的に眺めてみましょう。

 あなたの苦しみの正体は、きっとこの中のどれか、あるいは複数に当てはまるはずです。

  • 知識・技術不足
    専門用語が分からない、移乗介助がスムーズにできないなど、単純に「知らない」「慣れていない」ことから来る不安。
  • 仕事のスピード
    複数の業務を同時にこなすマルチタスクや、時間内に業務を終えなければならないプレッシャーについていけない焦り。
  • 人間関係
    指導してくれる先輩が厳しい、同僚とのコミュニケーションがうまくいかないといった、チーム内のストレス。
  • 理想と現実のギャップ
    「一人ひとりに寄り添うケアがしたい」という理想と、日々の膨大な業務との間にある乖離。
  • 精神的な消耗
    命を預かるという責任の重さや、利用者様の想いを受け止める「感情労働」による、心の疲れ。

介護課長が贈る3つの具体的な処方箋(アクションプラン)

60点を目指す介護士

 原因の正体が見えたら、次はその心を少しだけ軽くするための、具体的なアクションプラン(処方箋)を3つ、お渡しします。

処方箋①:100点ではなく「60点」を目指す勇気

 1年目のあなたが目指すべきは、完璧な100点のケアではありません。

 まずは「安全に、時間内に、決められた業務をやり遂げる」という、60点のケアで十分なのです。

 介護福祉士国家試験の合格ラインも60%です。

 完璧を目指しすぎる事が、あなたを追い詰めています。

 まずは「60点で上出来」と自分を許してあげてください。

処方箋②:寝る前に、1日1つだけ「できたこと」を見つける

 一日の終わりは「あれもできなかった」「また失敗した」という反省ばかりが頭をよぎるかもしれません。

 それを一度断ち切って、寝る前に、たった一つで良いので「今日できたこと」を探す習慣をつけてみてください。

 「利用者様に『ありがとう』と言われた」「一度も失敗せずにオムツ交換ができた」どんな小さなことでも構いません。

 その小さな成功体験の積み重ねが、あなたの自己肯定感を少しずつ育ててくれます。

処方箋③:「全員」ではなく「一人」の味方を見つける

 職場の先輩全員と、うまくやる必要はありません。

 まずは、あなたが「この人なら…」と信頼できる先輩を、たった一人だけ見つけましょう。

 そして、分からないことは、その人に集中して質問するようにしてみてください。

 たった一人の「精神的な安全基地」ができるだけで、職場で感じる孤独感は劇的に和らぎます。

心を軽くするための、小さな自己投資

自己投資する介護士

 アクションプランと同時に、自分自身を意識的にケアすることも忘れないでください。

 心が折れそうな時、私は『嫌われる勇気』のようなアドラー心理学の本に何度も救われました。

 「他者の課題」と「自分の課題」を切り分ける考え方は、人間関係の悩みを驚くほど軽くしてくれます。

 また、一日の終わりにお気に入りの香りのハンドクリームで手をマッサージするなど、自分を労わる小さな習慣を持つことも、明日への活力を生み出す上で非常に効果的です。

それでも辞めたいなら「逃げる」も立派な選択肢

逃げる選択をする介護士

 これらの処方箋を試しても、なお「辞めたい」という気持ちが消えない。

 それは、決してあなたの心が弱いからではありません。

辞める前に、これだけは確認してほしいこと

 あなたが「向いていない」と感じているのは「介護の仕事そのもの」でしょうか。

 それとも「今の職場」でしょうか。

 人手不足が常態化し、新人教育の体制が整っていなかったり、いじめやパワハラが横行していたりする職場も、残念ながら存在します。

 問題が職場環境にあるのなら「辞める」という選択は、あなた自身を守るための、立派で、正しい判断です。

誰に、どう相談すべきか

 一人で抱え込まず、必ず第三者に相談してください。

 家族や友人も大切ですが、業界の事情を客観的に知るプロに話を聞いてもらうのが最善です。

 その最適な相談相手が、介護専門の転職エージェントです。

 彼らは、転職を無理強いすることはありません。

 「今の職場のこういう点が辛いのですが、これは業界では普通ですか?」といった相談だけでも、親身に乗ってくれます。

 その上で、もし転職を決意したなら、新人教育に力を入れている「ホワイトな職場」を紹介してくれます。

まとめ:あなたの「1年目」は、一度しかない宝物

宝物を両手で持つ介護士

 介護職1年目は、誰にとっても、辛く、苦しい時期です。

 しかし、その時期に悩み、考え、乗り越えようとした経験は、数年後、あなたが後輩を指導する立場になった時に、何物にも代えがた意「宝物」になります。

 どうか、一人で自分を責めないでください。

 この記事が、あなたの暗いトンネルの先に、ほんの少しの光を灯すことができたなら、これほど嬉しいことはありません。

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